
wp-membersを使ってログインユーザーに限定したコンテンツを作成したい。
wp-membersの標準機能では、カスタム投稿ページ(一覧・個別)とアーカイブページ(一覧ページ)にロックをかけることができなくて困っている。
非ログインユーザーがこれらのページにアクセスしたら、コンコンテツをブロックし、かつwp-membersのログインページにリダイレクトさせる方法を教えて欲しい。
こんなことを考えている方へ。
この記事のポイントは以下です。
非ログインユーザーが、カスタム投稿ページ(一覧・個別)やアーカイブページ(一覧ページ)にアクセスしたら、コンテンツをブロックし、かつwp-membersのログインページにリダイレクトさせる方法(functions.phpを編集します)
この記事を書いている私は大阪在住のweb制作フリーランスです。
東証一部のEC企業で5年勤務した後、フリーランスに転向しました。現在はウェブサイトを作ったり、ECサイトを作ったり、サイト分析をしたり、ブログを書いたりして生活しています。
wp-membersでカスタム投稿とアーカイブページにもロックをかける方法
wp-membersでカスタム投稿ページ(一覧・個別)やアーカイブページ(一覧ページ)にもロックをかける方法を解説します。
デフォルトの機能では、これらのページをブロックできないため、functions.phpを編集して対応します。
※追記:2021年5月13日
プラグインの管理画面には「カスタム投稿を対象にするか?」みたいなチェック項目がありまして。
これを見る限り、カスタム投稿ページも標準機能でブロック可能な気がするのですが、設定しても機能しないんですよね。謎です。
【関連記事はこちら】
【WordPress】カスタム投稿の一覧と個別ページをnoindexにする方法を読む >>
やりたいこと
今回やりたいことは以下です。
No | 内容 |
---|---|
1 | ある「カスタム投稿」の「一覧ページ」に非ログインユーザーがアクセスしたら、wp-membersのログインページにリダイレクトさせたい |
2 | ある「カスタム投稿」の「個別ページ」に非ログインユーザーがアクセスしたら、wp-membersのログインページにリダイレクトさせたい |
3 | ある「カテゴリー」の「一覧ページ」に非ログインユーザーがアクセスしたら、wp-membersのログインページにリダイレクトさせたい |
4 | ある「カテゴリー」の「個別ページ」に非ログインユーザーがアクセスしたら、wp-membersのログインページにリダイレクトさせたい |
5 | ある「特定のURLが含まれるページ」に非ログインユーザーがアクセスしたら、wp-membersのログインページにリダイレクトさせたい |
ただ、以下の④の要件は標準機能で吸収できますので、本記事では割愛します。
①②③⑤については、標準機能では実現ができません。
functions.phpを編集して対応します。
必要な準備
事前に「wp-members」の機能を使ってログイン用ページを作成しておきます。
以下の記事で詳しく解説されています。
wp-membersでカスタム投稿とアーカイブページにロックをかけるためのコード
wp-membersでカスタム投稿ページ(一覧・個別)やアーカイブページ(一覧ページ)にロックをかけるためのコードを紹介します。
コードでやっていることは以下です。
指定したカスタム投稿ページ(一覧・個別)やアーカイブページ(一覧ページ)に非ログインユーザーがアクセスしたら、事前に作っておいたwp-membersのログインページにリダイレクトさせる
今回の例では「事前に作っておいたwp-membersのログインページ」のスラッグは「loginpage」としています。
【関連記事はこちら】
【2021年】カスタム投稿のアーカイブページにメタディスクリプションを出力する【All in one SEO Pack】を読む >>
カスタム投稿の一覧ページをブロックするコード
カスタム投稿の一覧ページをブロックするコードは以下です。

//非ログイン時に、カスタム投稿videoの一覧ページにアクセスしたら、ログインページを表示
function archive_video_page_redirect() {
if( ! is_user_logged_in() && is_post_type_archive( 'video' ) ) {
wp_redirect( '/loginpage' );
exit();
}
}
add_action( 'template_redirect','archive_video_page_redirect');
この例では、非ログインユーザーが「video」というスラッグのカスタム投稿の一覧ページにアクセスしたら「wp-membersのログインページ(この例ではスラッグは「loginpage」)」にリダイレクトされます。
カスタム投稿の個別ページをブロックするコード
カスタム投稿の個別ページをブロックするコードは以下です。

//非ログイン時に、カスタム投稿videoの個別ページにアクセスしたら、ログインページを表示
function single_video_page_redirect() {
if( ! is_user_logged_in() && is_singular('video') ) {
wp_redirect( '/loginpage' );
exit();
}
}
add_action( 'template_redirect','single_video_page_redirect');
この例では、非ログインユーザーが「video」というスラッグのカスタム投稿の個別ページにアクセスしたら「wp-membersのログインページ(この例ではスラッグは「loginpage」)」にリダイレクトされます。
特定のカテゴリーの一覧ページをブロックするコード
特定のカテゴリーの一覧ページをブロックするコードは以下です。

//非ログイン時に「カテゴリースラッグ:directions」の一覧ページにアクセスしたら、ログインページを表示
function directions_page_redirect() {
$url = $_SERVER['REQUEST_URI'];
if( ! is_user_logged_in() && strstr($url,'category/directions')==true ) {
wp_redirect( '/loginpage' );
exit();
}
}
add_action( 'template_redirect','directions_page_redirect');
この例では、非ログインユーザーが「category/directions」というURLが含まれるページにアクセスしたら「wp-membersのログインページ(この例ではスラッグは「loginpage」)」にリダイレクトされます。
他にもやり方があると思います。
今回の例では、WordPressのURLの構造が「category/”カテゴリーのスラッグ名”」になるのを利用して、上記のコードを設定しました。
特定のURLが含まれるページをブロックするコード
特定のURLが含まれるページをブロックするコードは以下です。

//非ログイン時に、「/staff」というURLが含まれるページにアクセスしたら、ログインページを表示
function staff_kotei_top_page_redirect() {
$url = $_SERVER['REQUEST_URI'];
if( ! is_user_logged_in() && strstr($url,'/staff')==true ) {
wp_redirect( '/loginpage' );
exit();
}
}
add_action( 'template_redirect','staff_kotei_top_page_redirect');
カテゴリを指定したのと同じやり方です。
この例では、非ログインユーザーが「/staff」というURLが含まれるページにアクセスしたら「wp-membersのログインページ(この例ではスラッグは「loginpage」)」にリダイレクトされます。
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まとめ
この記事のポイントはこちらです。
- wp-membersの標準機能では、カスタム投稿ページ(一覧・個別)とアーカイブページ(一覧ページ)にロックをかけることができない
- 対応としては、functions.phpに非ログインユーザーが上記のページにアクセスしたら、wp-membersのログインページにリダイレクトする記述を書けばOK
- wp-membersのログイン用ページは事前に作成しておく必要がある
今回の記事はここまです。