
Shopifyで配送方法を設定したい。
都道府県やエリア別の送料設定や、○○円以上で送料無料などを設定したいので、やり方を教えてほしい。
あと、ShopifyでECサイトを運営するのにオススメな教材があれば知りたい。
こんなことを考えている方へ。
この記事のポイントは以下です。
・Shopifyで配送方法と配送料金を設定する方法
・ShopifyでECサイトを運営するのにオススメな教材を紹介
この記事を書いている私は大阪在住のweb制作フリーランスです。
東証一部のEC企業で5年勤務した後、フリーランスに転向しました。現在はウェブサイトを作ったり、ECサイトを作ったり、サイト分析をしたり、ブログを書いたりして生活しています。
Shopifyで配送料金を設定する方法【地域別・送料無料】
Shopifyで配送料金を設定する方法を解説します。
今回サンプルとして作成する配送料金ルールはこちらです。
北海道、沖縄 ・・・ 2,000円
京都 ・・・ 1,000円
それ以外の都道府県 ・・・ 1,500円
税込10,000円以上購入 ・・・ どこに送っても送料無料
こちらの具体的な配送料金を作りながら、操作方法を解説していきます。
「地域別(都道府県別)で送料が異なる」+「一定の金額以上購入で送料無料」というパターンです。今まで私が行った案件でも、このパターンが多かったです。
作成する手順はこちら。
- 配送エリア(送料を適用するエリア)を作成する
- 各エリアに対して配送料金を設定する
- 送料が正しく設定できているかを確認する
順番に解説していきます。
なお、配送設定の方法については、以下からダウンロードできるShopify公式ガイドのp.35〜にも記載があります。
配送エリア(送料を適用するエリア)を作成する
まずは配送料金を適用するエリアを作成します。
設定 > 配送と配達 へと進むと、初期設定では以下の画面になっています。

「新しい配送エリアを作成する」の下にある「・・・」をクリックします。
続いて「ゾーンを編集する」をクリックします。

表示される画面の「国と地域を検索する」に「日本」と入れます。

都道府県別のチェックボックスが出現します。

今回は、
- ①北海道・沖縄
- ②京都
- ③それ以外の都道府県
の3パターンの配送エリアを作成します。
まずは ①北海道・沖縄 を作ります。
「北海道」と「沖縄」以外のチェックを外して「完了」を押します。

また、エリア名を「北海道・沖縄」に変えます。

すると、北海道と沖縄だけに適用される送料グループが出来上がりました。

続いて ②京都 を作成します。
新しい配送エリアを作成する > 「国と地域を検索する」に「日本」と入力 > 「京都府」だけにチェックを入れて > 完了
また、エリア名の欄には「京都府」と入れます。これで、京都だけに適用される送料グループが出来上がりました。
以下の注意メッセージが出ますが、このあとのステップで対応します。

最後に ③それ以外の都道府県 を作成します。
いままでと同じ要領で作成します。
新しい配送エリアを作成する > 「国と地域を検索する」に「日本」と入力 > すべてにチェックを入れます(すでに選択した北海道、沖縄、京都は選べなくなっているため) > 完了
また、エリア名の欄には「その他の都道府県」と入れます。これで、残りすべての都道府県に適用される送料グループが出来上がりました。
以下の注意メッセージが出ますが、このあとのステップで対応します。

各エリアに対して配送料金を設定する
続いて、作成した3つのエリアにそれぞれ配送料金を設定していきます。
- 北海道、沖縄 ・・・ 2,000円
- 京都 ・・・ 1,000円
- それ以外の都道府県 ・・・ 1,500円
また、配達先の都道府県に関係なく、税込1万円以上の購入で送料無料を設定します。
- 税込10,000円以上購入 ・・・ どこに送っても送料無料
まず「北海道・沖縄」から送料の設定を始めます。
「送料を追加する」を押します。

表示されたメニューで、料金の名前と価格を入力します。
料金の名前・・・通常配送(北海道・沖縄)
価格・・・2,000円
これで完了を押します。

設定内容が反映されました。

また税込10,000円以上の購入で送料無料なので、その条件も設定します。
同じように「送料を追加する」を押します。
表示されたメニューで、料金の名前と価格、条件を入力します。
料金の名前・・・通常配送(北海道・沖縄) ※同じ名称を入れる
価格・・・0円
条件を追加 > 注文額に基づく・・・最低金額10,000円
「料金の名前」には、必ず同じ名称を入れます。こうすることで、税込10,000円以上の購入が行われた際に、送料を0円で上書きしてくれます。
これで「完了」を押します。

設定内容が反映されました。
これで、北海道もしくは沖縄に発送される商品は、通常送料が2,000円、ただし税込10,000円以上の購入で送料無料、になりました。

同じ要領で京都府も設定していきます。
「送料を追加する」を押して、先ほどと同じ手順で2つの送料を登録します。

登録が終わった状態は以下です。

最後に「それ以外の都道府県」も設定します。
設定が終わった状態は以下です。

これですべての送料設定が終わりました。
忘れずに「保存」を押します。
次は確認に移ります。
送料が正しく設定できているかを確認する
送料が正しく設定できているか、実際に購入画面まで進み確認します。
商品をカートに入れて決済まで進み、配送先住所の画面で都道府県を選んで送料を確認します。買う直前まで行く感じですね。
以下の例では配送先に「大阪府」を指定しています。

市区町村や住所、電話番号などはとりあえずダミーで入力します。その状態で「配送方法の選択へ進む」を押します。
すると、配送方法と送料が表示されます。正しく送料が計算されていれば問題なしです。

以下の例は10,000円以上を購入した場合です。
配送料が上書きされ、無料になっていることがわかります。

同様に作成した送料パターン分を確認します。
今回の例でいうと3エリア×2パターン=6通りの確認が必要です。
No | 配送エリア | 金額パターン |
---|---|---|
1 | 北海道・沖縄 | 2,000円 |
2 | 北海道・沖縄 | 無料(税込1万円以上購入) |
3 | 京都 | 1,000円 |
4 | 京都 | 無料(税込1万円以上購入) |
5 | その他の都道府県 | 1,500円 |
6 | その他の都道府県 | 無料(税込1万円以上購入) |
商品の重さを活用して送料の条件分岐をつくる【商品別の送料】
参考として、さらに複雑な送料設定をしてみます。
今回は以下の送料を設定します。
商品分類 | 送料 |
---|---|
商品A、商品B、商品C | 北海道・沖縄:2,000円 それ以外の都道府県:1,500円 税込10,000円以上購入:無料 ※商品D,E,Fと一緒に購入されても、送料はまとめて商品A、商品B、商品C側の値段になる |
商品D、商品E、商品F | 北海道・沖縄:1,000円 それ以外の都道府県:500円 税込10,000円以上購入:無料 ※商品A,B,Cと一緒に購入された場合、送料はまとめて商品A、商品B、商品C側の値段になる |
つまり「商品A、商品B、商品C」と「商品D、商品E、商品F」で商品の送料が違います。
そして「商品Aと商品D」、「商品Bと商品E」などのように、送料区分が異なる商品が一緒に買われた場合は「商品A、商品B、商品C」側の送料として計算されるパターンです。
具体例は以下になります。
購入商品 | 配送先の都道府県 | 送料 |
---|---|---|
商品Aと商品B | 大阪府 | 1,500円 |
商品Aと商品D | 大阪府 | 1,500円 |
商品Dと商品E | 北海道 | 1,000円 |
商品Aと商品Dと商品E | 京都 | 1,500円 |
商品Aと商品F | 沖縄 | 2,000円 |
商品Aと商品Dを購入し合計が1万円以上 | 沖縄 | 無料 |
では、設定方法を解説します。
このような送料の仕組みを実現するには「商品に重さを登録」することになります。これは実際の重さでなくて結構です。あくまで送料判定のために重さを登録することになります。
つまり、
- 商品A、商品B、商品C → 仮に1つあたりの重さを100gとする
- 商品D、商品E、商品F → 仮に1つあたりの重さを0gとする
とします。
そして、送料の設定を、以下のようにします。
条件 | 送料金額 |
---|---|
購入した商品の重さ合計が100g以上 | 北海道・沖縄:2,000円 それ以外の都道府県:1,500円 |
購入した商品の重さ合計が100gより小さい | 北海道・沖縄:1,000円 それ以外の都道府県:500円 |
重さに関係なく税込10,000円以上購入 | 無料 |
このように設定することで「商品D、商品E、商品」を買った時は100gより小さい送料が適用されます。
そして「商品A、商品B、商品C」のうち1つでも一緒に買われると重さが100gを超えるので、100g以上の送料が適用されます。
手順1:商品に重さを登録する
まずは、商品A、商品B、商品Cに重さを登録します。
商品管理画面を開き「重量」の欄に「100.0」と入れます。隣のプルダウンを操作して「g」を選択します。

商品D、商品E、商品Fは何もしなくて大丈夫です。
何も登録しなければゼログラムになります。
手順2:管理画面で送料を登録する
続いて送料を編集します。
管理画面の左下の「設定」を押下します。

「配送と配達」を押下します。

「送料を管理する」を押します。

すると以下のような送料設定画面が表示されます。

振り返りですが、今回登録する送料の条件は以下です。
購入した商品の重さ合計が100g以上 | 北海道・沖縄:2,000円 それ以外の都道府県:1,500円 |
購入した商品の重さ合計が100gより小さい | 北海道・沖縄:1,000円 それ以外の都道府県:500円 |
重さに関係なく税込10,000円以上購入 | 無料 |
では、これを登録していきます。
まずは「北海道・沖縄以外の都道府県」から登録していきます。3つの点をクリックして「送料を編集する」を押下します。

「価格」の欄に送料金額である1500円を入れ「条件を追加」を押下します。

「アイテムの重量に基づく」を選択し「最小重量」を「0.1kg」(=100g)とします。
これで完了を押下します。

すると条件が「0.1kg以上」のときに「北海道・沖縄以外の都道府県」に送る場合の送料が「1500円」として設定されました。

続いて「送料を追加する」を押します。

今度は「0.1kgより小さい」ときに「北海道・沖縄以外の都道府県」に送る場合の送料を設定していきます。
まずは「価格」の欄に500円と入れます。

そして「条件を追加」を押して「最大重量」の欄に「0.09kg」(=90g)と入れます。
商品A,B,Cはすべて、1商品あたりの重さが100gですので、上限を90gとすることによって、送料の分岐をコントロールできます。

ここまで進めると、以下のようになります。
これで「北海道・沖縄以外の都道府県」に送る場合の送料が重さによって「1500円」と「500円」とに分かれるようになりました。

最後に1万円以上購入で送料無料の条件を設定していきます。
「送料を追加する」を押して以下のように設定します。

ここまで登録が完了すると、以下のようになります。
これで、「北海道・沖縄以外の都道府県」に送る場合の送料設定が完了しました。

それでは同じ要領で「北海道・沖縄に送る」場合の送料も設定していきます。
手順や方法は全く同じです。
登録が完了した状態は以下の通りです。

全体としては、以下のような設定になります。

手順3:登録内容を確認する
最後に、送料計算が正しくできているかを必ず確認してください。
確認方法は、自分で商品をカートに入れて購入直前まで進むことで確認します。
送料の変更はテストなどができませんので、お客さんが買わない時間(夜間など)に作業したり、在庫を一時的にゼロにしてから作業することをおすすめいたします。
- 例)商品Dを購入 / 大阪に配送・・・500円

- 例)商品Dを購入 / 沖縄に配送・・・1000円

- 例)商品Aを購入 / 北海道に配送・・・2000円

- 例)商品Aと商品Dを購入 / 東京に配送・・・1500円

- 例)1万円以上購入 / 沖縄に配送・・・無料

確認して問題なければOKです。
これですべて完了です。
登録の際の注意事項(送料名称はすべて統一する)
注意事項として送料の名称をすべて同じにする必要があります。
つまり、以下の赤枠部分の名称はすべて同じである必要があります。
こうしないと、送料の条件分岐がうまく機能しません。
名前が統一されていれば、どんな名称でも結構です。

逆に言えば以下の例はNGということです。

このように名称を変えてしまうと、うまく送料の条件分岐がされず、以下のように複数の送料が表示されてしまいます。

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まとめ
この記事のポイントをまとめます。
Shopifyの配送設定は、管理画面>設定>配送と配達 のページで行います。
設定する手順はこちらです。
- 配送エリア(送料を適用するエリア)を作成する
- 各エリアに対して配送料金を設定する
- 送料が正しく設定できているかを確認する
この「地域別(都道府県別)で送料が異なる」+「一定の金額以上購入で送料無料」というパターンは実案件でもよく使います。
また、配送設定の方法については、以下からダウンロードできるShopify公式ガイドのp.35〜にも記載があります。
今回の記事はここまでです。