
デバイス別にテーマを切り替えることができるWordPressのプラグイン「Multi Device Switcher」を使っている。
ただ、URLに特定の文字列をもつページの場合は、テーマ切り替えを行いたくない。
具体的にいうと、特定のカスタム投稿のアーカイブページと投稿記事ページでは、テーマの切り替えを行いたくない。
URLにスラッグ名を持っているので、これを使ってテーマ切り替えを無効にできないかなぁ。
こんなことを考えている方へ。
この記事のポイントは以下です。
・デバイス別にテーマを切り替えることができるWordPressのプラグイン「Multi Device Switcher」で、URLに特定の文字列をもつページの場合は、テーマ切り替えを行わない方法
・上記の方法を活用して、URLにスラッグ名を持っている特定のカスタム投稿のアーカイブページと投稿記事ページでは、テーマの切り替えを行わない方法
この記事を書いている私は大阪在住のweb制作フリーランスです。
東証一部のEC企業で5年勤務した後、フリーランスに転向しました。現在はウェブサイトやECサイトを作ったり、サイト分析をしたり、PMOとして開発案件に参画したり、ブログを書いたりして生活しています。
【Multi Device Switcher】特定のページの場合はテーマ切り替えをさせない方法
デバイス別にテーマを切り替えることができる「Multi Device Switcher」というWordPressのプラグインがあります。
このWordPressプラグインを使用すると、デバイス(スマートフォン、タブレットPC、携帯電話、ゲーム、カスタム)に個別のテーマを設定できます。このプラグインは、サイトがUserAgentによって表示されているかどうかを検出し、選択したテーマに切り替えます。
UA(ユーザーエージェント)の判定により、
- PC時には・・・テーマAを適用させる
- SP時には・・・テーマBを適用させる
といったデバイス別のテーマ適用ができるようになります。ただ、普通に設定をするとテーマ切り替えは全ページに適用されてしまいます。

特定のページだけはテーマ切り替えを無効にしたい
特定の文字列を含むページ群だけはテーマ切り替えを無効にしたい
といったニーズもあるはず。
それに対応するために「Multi Device Switcher」には、デフォルトで「切り替え無効」という機能があります。
切り替え無効は、以下の2つの方法で可能です。
- テーマ切り替えをさせたくないページのURLを直接指定する
- 正規表現を使ってテーマ切り替えをさせたくないページを指定する
今回は正規表現を使って「特定の文字列を含むページの場合は切り替えを無効にする」設定を解説します。
【関連記事はこちら】
【WordPress】カスタム投稿の一覧と個別ページをnoindexにする方法 を読む >>
テーマ切り替えをさせたくないページに含まれる文字列を特定する
正規表現を使って「特定の文字列を含むページの場合は切り替えを無効にする」設定を解説します。
この方法を使うことで、

特定のページだけはテーマ切り替えを無効にしたい
特定の文字列を含むページ群だけはテーマ切り替えを無効にしたい
といったことが実現できます。
まずは「テーマ切り替えをさせたくないページに含まれる文字列」を特定します。
たとえば、以下のようなパーマリンクの構造になっていた場合「”カテゴリー名”」を控えておきます。
・切り替えを無効にしたいカテゴリーのアーカイブページのURL
https: //xxx.co.jp/”カテゴリー名”/
・切り替えを無効にしたいカテゴリーの個別記事ページのURL
https: //xxx.co.jp/”カテゴリー名”/post-01/
https: //xxx.co.jp/”カテゴリー名”/post-02/
https: //xxx.co.jp/”カテゴリー名”/post-03/
また、以下のようなパーマリンクの構造になっていた場合「”カスタム投稿のスラッグ名”」を控えておきます。
・切り替えを無効にしたいカスタム投稿のアーカイブページのURL
https: //xxx.co.jp/”カスタム投稿のスラッグ名”/
・切り替えを無効にしたいカスタム投稿の個別記事ページのURL
https: //xxx.co.jp/”カスタム投稿のスラッグ名”/post-01/
https: //xxx.co.jp/”カスタム投稿のスラッグ名”/post-02/
https: //xxx.co.jp/”カスタム投稿のスラッグ名”/post-03/
【関連記事はこちら】
【2021年】カスタム投稿のアーカイブページにメタディスクリプションを出力する【All in one SEO Pack】 を読む >>
正規表現を使い「切り替え無効」設定を行う
「Multi Device Switcher」の「切り替え無効」を設定していきます。
WordPressの管理画面にログイン > プラグインへと進み「Multi Device Switcher」の「設定」を押下します。
(なぜかプラグイン名が日本語の「マルチデバイス」になっていることもあります)

プラグインの管理メニューが開きます。タブから「切り替え無効」を選択します。

すると、切り替え無効にしたいURLを入力するエリアが表示されます。

特定のページのみを指定する場合は、このエリアに特定のページのURLを入れればOKです。
今回は正規表現を使って「特定の文字列を含むページの場合は切り替えを無効にする」設定をします。
「正規表現モード」にチェックを入れ、パス欄には正規表現で以下のような記述をします。

「ここに文字列を入れる」の部分に、切り替えを無効にしたいページに含まれる文字列を入力します。
前のステップで控えた「”カテゴリー名”」や「”カスタム投稿のスラッグ名”」を入れます。具体例は以下です。
//URLに menu を含むページの切り替えを無効にしたい場合
^(?=.*menu).*$
//URLに works を含むページの切り替えを無効にしたい場合
^(?=.*works).*$
//URLに category_A を含むページの切り替えを無効にしたい場合
^(?=.*category_A).*$
以下の例では「menu」がURLに含まれるページについて、切り替えを無効にしています。

記載内容に問題がなければ「変更を保存」を押して確定させます。
これで完了です。
【関連記事はこちら】
【WordPress】password protectedでサイトに認証をかける方法【プラグイン】 を読む>>
【具体例】特定のカスタム投稿のページを「切り替え無効」設定した
具体例として、
- 特定のカスタム投稿のアーカイブページと個別記事ページを「切り替え無効」に設定
したことがあります。
そのカスタム投稿のスラッグ名は「shop_list(仮)」で以下のようなパーマリンクの構造でした。
・カスタム投稿のアーカイブページのURL
https: //xxx.co.jp/shop_list/
・カスタム投稿の個別記事ページのURL
https: //xxx.co.jp/shop_list/post-01/
https: //xxx.co.jp/shop_list/post-02/
https: //xxx.co.jp/shop_list/post-03/
なので、以下のように設定しました。
//URLに shop_list を含むページの切り替えを無効にする
^(?=.*shop_list).*$

【関連記事はこちら】
wp-membersでカスタム投稿とアーカイブページにもロックをかける方法 を読む >>
2021年6月18日時点ではWordPress5.7でテストされていない
※2021年6月18日時点の情報です
「Multi Device Switcher」の「対応する最新バージョン」は WordPress5.6です。現在のWordPressの最新バージョンは5.7なので、最新では未検証ですね。

【関連記事はこちら】
【GMO|iclusta】WordPressサイトのURLをルートディレクトリで表示 を読む >>
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まとめ
この記事のポイントをまとめます。
WordPressのプラグイン「Multi Device Switcher」において、特定のページのテーマ切り替えをさせない方法は以下です。
- テーマ切り替えをさせたくないページのURLを直接指定する
- 正規表現を使ってテーマ切り替えをさせたくないページを指定する
正規表現を使うことで「特定の文字列を含むページの場合は切り替えを無効にする」設定ができます。
//URLに works を含むページの切り替えを無効にしたい場合
^(?=.*works).*$
正規表現を使うことで、

特定のページだけはテーマ切り替えを無効にしたい
特定の文字列を含むページ群だけはテーマ切り替えを無効にしたい
といったことが実現できます。
今回の記事はここまでです。