
GMOのiclusta(PlanManager)でWordPress(ワードプレス)をインストールしたら、サイトのURLが「https://xxx.co.jp/wp」みたいになった。「/wp」を取って、「https://xxx.co.jp」のようなルートディレクトリで表示させたい。
こんなことを考えている方へ。
この記事を読むことで以下が分かります。
iclusta(PlanManager)でワードプレスサイトのURLをルートディレクトリで表示させる方法
この記事を書いている私は大阪在住のweb制作フリーランスです。
東証一部のEC企業で5年勤務した後、フリーランスに転向しました。現在はウェブサイトを作ったり、ECサイトを作ったり、サイト分析をしたり、ブログを書いたりして生活しています。
以前、仕事でiclusta(PlanManager)にWordPressをインストールする機会がありました。
iclusta(PlanManager)は、仕様的にワードプレスをルートディレクトリにインストールすることができません。なので、インストール後に一手間加えてURLを修正する必要があります。
この記事はその経験をもとに書いています。
iclusta(PlanManager)でワードプレスサイトのURLをルートディレクトリに変更する方法
iclusta(PlanManager)は、仕様的にワードプレスをルートディレクトリにインストールすることができません。
普通にインストールすると、「https://xxx.co.jp/wp」のようにサブディレクトリがついた形でサイトのURLが生成されます。
「https://xxx.co.jp」のような形に修正するには、ワードプレス本体のインストール後にFTPでサーバーに接続して、.htaccessとindex.phpを弄る必要があります。
具体的な手順は以下です。
順番に解説していきます。
ワードプレスをインストールする
まずはiclusta(PlanManager)にワードプレスをインストールします。具体的な手順は以下の記事で紹介しています。
ワードプレスの管理画面でサイトアドレスを変更する
ワードプレスのインストールが完了すると、以下のようなトップページが表示されます。自動的に初期テーマが設定された状態です。

アドレスバーのURLを見てみると、「/wp」という余計な部分(サブディレクトリ名)がついていることが分かります。
これを取っていきます。

ダッシュボード(管理画面)>設定>一般より、WordPressアドレス(URL)、サイトアドレス(URL)の項目を探します。

サイトアドレス(URL)の方からだけ、「/wp」を削除します。WordPressアドレス(URL)の方は「/wp」を付けたままです。
つまり、以下の表示にします。

なお、「/wp」の「wp」の部分には、ワードプレスインストール時に自分で指定したディレクトリ名が入ります。iclusta(PlanManager)インストール画面の以下で指定したディレクトリ名です。
私は「wp」と指定したので、「/wp」になっています。

問題なければ保存します。
iclusta(PlanManager)にFTPで接続する
htaccessとindex.phpを編集するために、iclusta(PlanManager)にFTPで接続を行います。
FTPソフトはいろいろありますが、私はFileZillaを使用しています。
具体的な方法は以下の記事にまとめています。
.htaccessとindex.phpを編集する
接続したサーバーのディレクトリの「wp」を開きます。
「wp」の部分には自分で指定したディレクトリ名が入ります。たとえばワードプレスのインストールを「blog」のディレクトリに指定した場合は、以下のキャプチャの「wp」の部分が「blog」になっているはずです。

「wp」の中に.htaccessとindex.phpがあるのを確認します。これが目当てのファイルです。

編集のために、.htaccessとindex.phpを一度ローカル環境にダウンロードします。あくまでダウンロードです。.htaccessとindex.phpは削除せずそのまま置いておきます。
まずは「index.php」から修正します。
「index.php」をエディターで開きます。エディターはいろいろありますが、私はVisual Studio Codeを使っています。
ほかにも「秀丸」や「Sublime Text」でも問題ありません。ただ、メモ帳やMicrosoft Office wordなどはおすすめしません。
「index.php」を開いて16行目くらいに以下の記述があります。
/** Loads the WordPress Environment and Template */
require __DIR__ . '/wp-blog-header.php';

「/wp-blog-header.php」の部分を「/wp/wp-blog-header.php」に修正します。「/wp」を足す形です。
「index.php」の修正はこれでOKです。
修正が完了した状態は以下です。
require __DIR__ . '/wp/wp-blog-header.php';

続いて、「.htaccess」を開きます。
12行目くらいに以下の記述があります。
RewriteRule . /wp/index.php [L]

この記述から「/wp」を削除します。
最終的に以下の形になればOKです。
RewriteRule . /index.php [L]

これで「.htaccess」と「index.php」の2つの修正が完了しました。
.htaccessとindex.phpを一つ上の階層にアップロードする
続いて、編集した2つのファイルをサーバーにアップロードします。
アップロードする場所には注意が必要です。もともと「.htaccess」と「index.php」が存在したディレクトリよりも一つ上の階層にアップロードを行います。
今回の例で言うと、「wp」のフォルダと同じ階層にアップロードをします。以下のキャプチャの階層ですね。

アップロードした状態は以下です。

最後にもうひとつ。この「wp」の階層には「index.htm」というファイルがあるのですが、ファイル名を「index_htm」に変更します。
変更する前のキャプチャが以下。

変更した前のキャプチャは以下。

これですべての工程が完了しました。
なお、もともと存在した「.htaccess」と「index.php」は削除せずにそのまま置いておきます。
サイトの表示を確認する
最後にサイトの表示を確認します。
「https://xxx.co.jp/wp」のようにサブディレクトリがついていたアドレスが、「https://xxx.co.jp」のようになっていたらOKです。

無事、「https://xxx.co.jp」になっていました。
これですべてが完了です。
サイトにBasic認証をかけたい場合
構築中のウェブサイトにベーシック認証(アクセス制限)をかけたい場合があると思います。
今回の私のケースでもそうでした。
ワードプレスをインストールして、URLを修正しても、他にメンテナンス項目があったので、ベーシック認証(アクセス制限)をかける必要があったのです。
iclusta(PlanManager)では、.htaccessを編集しなくても管理画面からベーシック認証をかける機能があります。
便利ですね。
ですが、何度やってもエラーで設定ができませんでした。
キャプチャを撮り忘れたのですが、「.htaccessが編集された可能性があります〜」みたいなメッセージが表示され、設定が完了しなかったのです。
思い当たる節といえば、サイトのURLをルートディレクトリに修正するために.htaccessを触ったこと。その影響で管理画面からの操作ができなくなっていた可能性があります。
解決策は「.htaccessを直接編集する」ですが、あまり触りたくなかったので、「Password Protected」というプラグインを使用しました。

「Password Protected」はサイト全体にパスワードをかけることができるプラグインです。 ベーシック認証の代わりとして導入しました。
詳しくは以下の記事で解説しています。
今回参考にしたサイト
今回、iclusta(PlanManager)でワードプレスサイトのURLをルートディレクトリに変更するにあたり、以下のサイトを大いに参考にさせていただきました。
ありがとうございました。
おすすめのWordPress勉強法はこちら
WordPressの勉強はネットの情報だけでもできますが、サイトによって情報や解説の粒度にバラつきがあり体系的に学ぶのが難しいです。また、最新の情報が反映されていないこともあります。
不安を抱えながら自己学習で時間を浪費するより、世の中の優良な教材を活用する方が良いです。
- デイトラで学ぶ
デイトラは質の高いカリキュラムと圧倒的なコスパの良さで、開校1年で受講生7000人突破したオンラインスクールです。「デイトラのWeb制作コース」では、スイーツ店のオンラインストアを作るという設定で、ゼロからストア構築を進めていきます。営業トークから広告運用の始め方までカバーしており、ストア構築を仕事にしたい方のための講座です。また、サポート体制も充実しています。Slackでプロのエンジニアによるアドバイスやフィードバックを受けることができます。
- TechAcademyで学ぶ
TechAcademy(テックアカデミー)の「WordPressコース」は、現役のエンジニアが講師です。パーソナルメンターとして、毎日15〜23時のチャット・レビューサポートで初学者の”分からない”をサポートしてくれます。
安い買い物ではないので、まずはTechAcdemyの講座を無料体験で試してみるのがおすすめです。
- 本で学ぶ
「WordPress 仕事の現場でサッと使える! デザイン教科書[WordPress 5.x対応版]」はおすすめです。WordPressの最新バージョンに対応しており、静的ページをWordPress化していく手順を丁寧に解説しています。
私も実際にこの本でWordPressを勉強しました。案件でよく使うカスタマイズ方法や、セキュリティ対策、有名プラグインの紹介もされており、痒い所に手が届きます。
- 動画学ぶ
Udemyの「WordPress開発マスター講座
」がオススメです!。WordPressで既存テーマのカスタマイズではない、オリジナルのウェブサイトを作る手順を解説しています。
プラグインによるカスタマイズ方法、フックの知識やテンプレート階層の知識、ショートコードやカスタム投稿タイプ・カスタム分類・カスタムフィールドといった、高度な機能についても紹介されてり、内容的には実案件のレベルです。
【Udemyがセール中(2022年7月28日(木)まで!】
対象コースが ¥1,480から。
セール中のWordPressの講座一覧を見る
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
iclusta(PlanManager)で、ワードプレスサイトのURLをルートディレクトリに変更する手順は以下です。
なお、上記の作業を行うと管理画面からベーシック認証の設定ができなくなる可能性があります。
解決策としては、自分で.htaccessを編集するか、プラグイン「Password Protected」を使うかです。
今回はここまでです。